犬の食物アレルギーとは?飼い主502人・獣医師550人への調査から見る症状と食事管理
愛犬が頻繁に体をかく、足先を舐め続ける、皮膚の赤みがなかなか治まらない。このような症状が見られたとき、原因のひとつとして考えられるのが食物アレルギーです。
ただし、かゆみや皮膚の赤みは、環境中のアレルゲン、寄生虫、感染症など、食物アレルギー以外の原因でも起こります。自己判断で食材を次々に除去するのではなく、まずは獣医師に相談することが大切です。
TREATS FACTORYを運営する株式会社ネイチャーリンクスでは、食物アレルギーのある犬を飼っている方502人と、獣医師550人の合計1,052人を対象に調査を実施しました。
飼い主さまが回答したアレルゲンや症状、食事管理の悩み、獣医師が重視しているポイントを調査結果とともにご紹介します。
食物アレルギーの原因として多かった食材は「小麦」
食物アレルギーのある犬を飼っている方に尋ねたところ、最も多かった回答は「小麦」で24.7%でした。
- 小麦:24.7%
- 乳製品:22.1%
- 鶏肉:19.7%
小麦や乳製品、鶏肉はさまざまなドッグフードやおやつに使用されています。食物アレルギーが疑われる場合は、主食だけでなく、おやつやトッピング、サプリメント、投薬を補助する食品なども含め、口にしているものを確認する必要があります。
ただし、原因は犬によって異なります。症状がない犬まで特定の食材を一律に避ける必要はなく、愛犬に合うかどうかを個別に判断することが重要です。
症状が見られ始めた時期は「1~3歳」が最多
- 1~3歳:24.3%
- 6カ月齢以上1歳未満:20.7%
- いつからかはっきりわからない:17.5%
若い時期から症状が見られたという回答がある一方、発症時期をはっきり特定できない方も少なくありません。食事内容や皮膚の状態、排便、投薬などを記録しておくと、受診時に経過を伝えやすくなります。
最も多い症状は「かゆみ」
- かゆみ:63.8%
- 皮膚の赤みや腫れ:44.8%
体をかく、舐める、噛むといった行動が増えた場合は、耳、顔まわり、足先、わき、内股などに異常がないか確認しましょう。
対策の中心は「アレルゲンを避けたフード」
最も多かった対策は「アレルゲンを避けたドッグフードを選ぶ」で70.1%、続いて「獣医師の指導のもとで食事管理を行う」が20.9%でした。
原因食材を自己判断だけで特定することは難しく、複数の食材をむやみに除去すると栄養バランスが崩れるおそれがあります。
食物アレルギーが疑われる場合は、獣医師の指導のもと、加水分解タンパク質を使用した療法食や、これまで食べたことのないタンパク源を使った食事などを一定期間与え、症状の変化を確認する除去食試験が検討されます。
最も大変なのは「アレルゲンを完全に避けること」
- アレルゲンとなる食材を完全に避ける:45.6%
- 与える食べ物の選定:36.1%
- 皮膚のかゆみや赤みなどの症状管理:26.1%
除去食試験中は、家族全員で与えてよいものを共有し、愛犬が誤って別の食べ物を口にしない環境を整えることが大切です。
獣医師への調査で見えたアレルギー診療の実態
- 20%以上30%未満:29.3%
- 30%以上40%未満:20.9%
- 10%以上20%未満:16.6%
これは獣医師が診察している犬について回答した結果であり、すべての犬の約3割が食物アレルギーを発症していることを示すものではありません。また、設問の「アレルギー」には食物以外のアレルギーが含まれている可能性もあります。
検査の数値は単独で判断しない
特異的IgE抗体について、注意が必要だと考えるクラスは「クラス3」が46.4%、「クラス2」が26.9%となりました。
ただし、血液検査で反応が示された食材が、必ずしも実際の症状の原因とは限りません。症状や食事歴、除去食試験、その後の食材の再負荷などを組み合わせ、獣医師が総合的に判断する必要があります。
獣医師が考える食事と健康管理のポイント
- 腸内環境を整える:43.3%
- 早期から少しずつさまざまな食品を試す:40.7%
- 過剰な加工食品を避ける:37.5%
アレルギーのある犬に望ましいフードとは?
- 添加物や保存料を使用していない:40.4%
- 低アレルゲンの素材を厳選している:37.8%
- 特定のタンパク源を使用している:35.5%
「無添加」「グレインフリー」と表示されているだけで、すべての食物アレルギーのある犬に適しているとは限りません。アレルゲンが含まれていないことに加え、原材料が明確で、必要な栄養を摂取でき、継続して食べられることなどを確認しましょう。
愛犬に合ったフードを選ぶためのチェックポイント
- 獣医師から避けるよう指示された原材料が含まれていないか
- 主なタンパク源が明確に表示されているか
- おやつやトッピングにもアレルゲンが含まれていないか
- 総合栄養食として必要な栄養を摂取できるか
- 愛犬の年齢、体格、活動量に合っているか
- 無理なく継続できる価格と入手方法か
微量の混入にも注意が必要な犬については、製造工場で扱っている原材料をメーカーへ確認することも検討しましょう。
豆類・穀物不使用「WHOLESOME BLEND Pea-Free」
WHOLESOME BLEND Pea-Free(ホールサムブレンド ピーフリー)は、豆類と穀物を使用していないドッグフードです。
タラまたは七面鳥などの動物性タンパク源をベースに、昆虫タンパク質であるBSFL(アメリカミズアブの幼虫)やカボチャなどを使用しています。
WHOLESOME BLEND Pea-Freeの特徴
- 豆類・穀物不使用エンドウ豆、レンズ豆などの豆類や穀物を使用していないレシピです。
- 動物性タンパク源を主原料に使用タラまたは七面鳥などをベースに使用しています。
- 昆虫タンパク質「BSFL」を使用環境負荷に配慮したタンパク源として使用しています。
- カボチャを配合カボチャ由来の食物繊維などを摂取できるレシピです。
- オメガ3・6・9を配合毎日の食事から摂取できる脂肪酸のバランスに配慮しています。
食物アレルギー対策は自己判断せず、獣医師と一緒に
今回の調査では、多くの飼い主さまがアレルゲンを避けたフードを選びながらも、原因食材を完全に避けることや、与える食べ物の選定に難しさを感じていることがわかりました。
「アレルギー対応」「グレインフリー」「無添加」といった表示だけで判断せず、愛犬の症状と食事歴を獣医師に伝え、必要な診断や食事管理を行うことが大切です。
調査概要
- 調査名
- 「アレルギーのある犬に対する健康管理」に関する調査
- 調査期間
- 2025年1月7日~2025年1月8日
- 調査方法
- PRIZMAによるインターネット調査
- 調査人数
- 1,052人
- 内訳
- 獣医師550人、食物アレルギーのある犬を飼っている方502人
- 調査元
- 株式会社ネイチャーリンクス
- モニター提供元
- PRIZMAリサーチ
※本記事は調査結果と一般的な情報をご紹介するものであり、病気の診断や治療を目的としたものではありません。食物アレルギーが疑われる場合や、治療中の犬のフードを変更する場合は、必ず獣医師へご相談ください。

